#シャード学基礎講座03
【以下はケプラーがシャード学分野で発表した最新記事『グルナイト、シャード、そしてランサーについて』からの抜粋である】
……「ランサー」。私たちは通常、この名前で「大崩壊」の後に現れた超能力者たちを呼んでいる。しかし注目すべきは、グルナイトに適応し、ある程度グルナイトを操ることができるこのような人々は、大崩壊以前からすでに各並行宇宙に存在していたということだ。バラムトクにおいて、彼らは神の意志を象徴する「神使」と呼ばれ、アシールでは、神と力の別称であるエインヘリャルやワルキューレと呼ばれていた。そしてヨンでは、彼らはより神秘的な呼び名を持っていた。無知な民衆は彼らを「仙人」と呼び、彼ら自身は自らを「灰燼」と称していた。
さて、今は一旦「ランサー」という概念を捨て、これらの一群を「灰燼」と呼ばせてほしい。彼らの誕生は大崩壊とは無関係であり、知性を持つ生命が初めてグルナイトに接触した時からすでに存在していた。ある意味では、先日私たちが遭遇した玩具の怪物たちも、「灰燼」の一種と言えるかもしれない。グルナイトは彼らの肉体そのものであり、彼らを動かすエネルギーであり、さらには彼らが世界を変えるための媒介でもある。私たちが学術的に「灰燼」という言葉でこれらの個体を総称することを好むのは、そのためだ。彼らの本来の肉体はとうの昔にグルナイトに飲み込まれており、今この世界に存在しているのは、意識を持ち、自らを燃やし続けるグルナイトの塊に過ぎない。
私たちは知りたい。これはより進化し、より完成された生命形態なのだろうか?それとも、生命がグルナイトに接触した後に必然的に誕生し、そして必然的に急速に消滅していく、誤った道なのだろうか?そんな折、ウィンドウォーカーの出現が私たちに新たな啓示を与えた。この「灰燼」は強靭な精神力によって、数千数万の歳月を経てもなお、比較的安定した精神状態と物質世界を変える能力を維持している。彼の存在はある一つのことを意味している。「灰燼」たちがこの世界に与える影響力は、人類文明全体よりも長く、深いものになる可能性が高いということだ。しかし、彼らにはそれに見合う自覚も、その責任を負うという意識も見られない。「灰燼」の正体とは、グルナイトによって具現化された、人間性を持つ天災なのだ。
Kシリーズ・クローン計画の失敗は、人類の現在の科学技術レベルでは、完全に制御可能で、これら「灰燼」に対抗できる強力な実体を作り出すことは不可能であることを告げている。これら不朽の再生者たちは、その気になれば、界外の既知の人類文明を瞬時に壊滅させることができる。幸いなことに、私たちが現在遭遇している「ランサー」たちは、まだそのような傾向を示していない。しかし、人類は与えられた善意のみに頼って存続することはできない。人類の先駆者として、そしてテクノロジーの頂点として、ケプラーは責任を果たさなければならない。界外のあらゆる危険因子を排除し、テクノロジーによって人類文明全体を庇護するという責任を。