シーズン３「魔女の月」10月9日（UTC+0）より開幕

備忘録

以下の備忘録は、バラムトクのシャード区域で事業を展開するヒッポリュテ鉱業と伐採会社の社内サーバーより抽出されたものである。本備忘録は、企業向けセキュリティ機関「スカイラダー」より、CEOハフソール・オーディンソン宛に送信されたものである。

件名：連続死亡事件について

日付：長紀年暦 13.1.17.2.2

貴社幹部の相次ぐ死亡に関しご依頼いただいた調査について、以下に暫定報告を記します。当機関としても、これらの事件が偶然ではない可能性があるという、貴殿の見解に概ね同意いたします。

以下、これまでの状況を簡単に整理します：

ニルス・トゥストルップ（人事部長）：トゥストルップ氏は、蛇毒により死亡しているのが発見された。確かに彼はアマチュアの爬虫類愛好家だったが、彼の行きつけであるエキゾチックペットショップ「スネーク・スネーク！」の記録によれば、彼が無毒種しか飼っていなかったのは明らかである。トゥストルップ氏は、「低木の王」とも呼ばれるブッシュマスターの毒により死亡したと見られるが、彼がどこでその蛇を入手したのかは不明である。彼の支社を中心とした半径300キロ以内には、この種の野生個体は生息しておらず、さらにこの蛇の売買は違法である。

ビョルン・ラグナルソン（物流副部長）：熱帯雨林での道路測量中、500キロの枯れ枝に押し潰され死亡。しかし、その枯れ枝は長年落下していなかったと見られ、調査員は落下元となるはずの木が存在しないことに困惑している。

インガ・ニルソン（伐採作業主任技師）：MRI検査中に突然死亡。調査員は、彼女の遺体から直径およそ0.5ミリの菱形の鉄片を50個発見した。なお、彼女の自宅からは「健康飲料」とラベルされたボトルが発見され、パッケージには「治療用クリスタル」と記載されていた。

ペール・リンドホルム（キチェ地区の元運営ディレクター、退職済み）：アカエイの寿司を食べた直後に死亡。アカエイの肝臓には致死性の毒素が含まれており、専門の訓練を受けた料理人によって適切に除去されなければならない。リンドホルム氏は、必要な訓練を受けた料理人を雇っていたが、その料理人が肝臓を完全に除去できなかったか、あるいはリンドホルム氏の皿に、処理不完全な別のアカエイがすり替えられていた可能性がある。さらに不可解なことに、彼の自宅にあったすべての写真立てが、なぜかカピバラの写真に差し替えられていた。

リンドホルム氏の死は、極めて異常なものと見なされている。その理由は以下の通り：1. 彼はすでに引退しており、企業間の競争による妨害の標的になる可能性は低いこと。2. 彼は慈善活動で知られ、非常に評判の良い人物だったこと。彼はかつて、伐採作業によって狩猟区域を失った若い先住民の少年を引き取った。少年が罠の仕掛けに優れた才能を持っていることに気づいたリンドホルム氏は、彼を最高の学校に通わせ、最終的にその少年は高等工学の学位を取得した。リンドホルム氏は、将来的にその少年を自らの後継者としてエンジニア部門のポジションに就かせるつもりであった。しかし、その後の経緯は不明で、少年は謎の失踪を遂げ、彼に関するすべての記録までもが跡形もなく消失した。

これら一連の死亡事件に見られる数々の不可解な点は、いずれも単なる事故ではない可能性を強く示唆しています。貴殿の承認をいただければ、我々は引き続き、背後に潜む犯人または組織の正体解明に向けて調査を進めてまいります。