新世界へようこそ!
ブローカーからルーキーへの手紙
#ブローカーからルーキーへの手紙
よう、ルーキー:
よく来たな。そこが界外での君のホーム「新世界」だ!今はどんな気分だ?悲しいか?不安か?もしかしたら腹を立てているかもしれないな。だが、気持ちを切り替えてくれ!君が自らここに来ることを選んだのか、それとも街角のポータルに飛ばされてきたのかは知らないが、いずれにせよこの孤島のように孤立した都市について理解してもらう必要がある。
新世界、この偉大で、かつて富に溢れた都市!もともとここは地球の赤道上に築かれた巨大な人工都市で、ケプラーや東谷といった大企業連合が共同出資で作ったんだ(一応教えておくが、「地球」っていうのは「大崩壊」が起こる前に新世界があったところのことだ)。街の中心にあるあの高層ビルが見えるか?あそこには昔軌道エレベーターがあってな、直接地球の軌道上まで登ることができたんだ。今はアパートやオフィス、それにショッピングモールしか残っていないが。
あの大企業たちは、政府の監視を受けない自由な世界を創ることを目指していたんだ。でもこの考えはちょいと自由すぎた。誰がこんなことが起こるなんて予想できた?どうせケプラーの災害物理学者あたりがやりすぎたんだろう。「大崩壊」が都市全体を引き裂き、この虚無の空間へと放り込んだんだ。地球?どこにあるかなんて誰も知らない。
都市にはもともとちゃんとした政府による管制なんてなかった。大企業たちが「大崩壊」発生後に話し合い、「新世界委員会」と呼ばれる組織を作り、この都市の管理を委任させているんだ。委員会は、「大崩壊」後の都市再建を仕切り、食料とエネルギーの確保、それから超常現象に対処するための専門機関も設けたりといろんなことをしたな。ああ、ランサー協会はその時設立された専門機関じゃないぞ、建前上は委員会の下部組織に過ぎないからな。「大崩壊」発生直後なんて、俺たちはケプラー、それに東谷と何度も衝突してたんだ。衝突を重ねるうちに委員会がやがて折れてな、代表者を寄こして協定を結び、そしてランサー協会を合同で設立したってわけだ。協会は君のすることに口を出さないし、頭を吹き飛ばす首輪をつけさせたりしない。ただ、情報を登録して、君の行動を追跡するだけだ。胡散臭いと思うだろうが、まあまず聞いてくれ。協会の目的は、超能力者たちがこの街に穴をぶち空けたりとかやたらめったらしないようにしたいってだけだ。まあつまり、個性の強すぎるランサーたちを見守ってるってわけだ。
それに、新世界を維持するには、常にグルナイトの補給が必要だ。シャードの安定性を保つためにな。だから彼らはランサーと接触し、危険なグルナイト回収任務を発注するためのプラットフォームが必要だった。
まあ、これでこの都市についてなんとなく分かっただろ。さあ、さっさとクエストに向かう準備をしろ!新たなポータルが次々と出現している。そこを安全に探索できるのはランサーだけなんだ。いいか、クエストを受けて、仲間を集めて、シャードから来た連中と出会ってグルナイトを収集するんだ!協会には奇妙な姿や力を持ったランサーが山ほどいる。そいつらと仲良くできるといいな。
クライ・ブラッドレイより
(俺のことはブローカーと呼んでいいぞ。敵は俺を見ると「くそっ、なんでこいつなんだ」って言うけどな)